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粘りのサッカー 夢つかむ

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立命館守山 高校総体初出場 

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全国大会に向け練習に励む選手ら(守山市で)

 7月26日から福島県で行われる男子サッカーの全国高等学校総合体育大会(インターハイ=読売新聞社共催)に、立命館守山が初出場を決めた。県予選決勝では強豪・近江の3連覇を阻止し、創部20年目で初の全国大会出場。背景には「負けず嫌いの気持ちが足りない」と言われてきた選手たちの<変身>があった。(香山優真)

「滋賀一」の責任 勝って果たす

 金光大阪(大阪府)や桐生第一(群馬県)といった強豪校を指揮した吉田貴彦監督(53)が率いて19年目。昨年の同予選で初めて決勝に進んだが近江に敗れた。今年1月の滋賀県民スポーツ大会決勝でも近江が立ちはだかった。目標とする「滋賀一」には、乗り越えなければならない壁だった。

 準々決勝(35分ハーフ)の彦根総合戦がきっかけになった。後半開始10分頃までに3点を奪われる展開に吉田監督は「私の方が諦めてしまっていた」と明かす。コーチの「勝負に出ろ」という言葉に4人の交代選手を送ると、61分から8分間で3得点。延長(10分ハーフ)前半に勝ち越し点を奪い試合をひっくり返した。4ゴールはいずれも、交代選手が決めるなど、采配がずばりはまった。

 近江との決勝戦は3―2のシーソーゲーム。試合終了間際に勝ち越し点を奪っての優勝に、吉田監督は「取られてもすぐ取り返した」と選手たちを褒めた。主将を務めるMF中村 たすく 選手(3年)が、「粘り強さ」がチームの武器だと語る通り、選手たちは集中力を失わなかった。普段の練習から意識するハードワークを続けた。相手選手への激しいプレスと、豊かな運動量でミスを誘い、準決勝まで無失点と鉄壁の守備を誇る近江相手にゴールを重ねた。

 準々決勝の同点ゴールも、近江からの決勝点も後半終了間際。結果が「諦めない気持ち」を如実に表している。近江戦で決勝点をたたきこんだMF永井優翔選手(3年)は、「吉田監督を全国に連れて行けてうれしい。(本大会では)一つでも多く勝ち進んで立命館守山の名前を全国に知らしめたい」と話し、中村主将は「(初戦で)負けて帰ってくるわけにはいかない」と力を込めた。

 吉田監督も「(優勝は)ずっと悲願だった。選手らが優勝カップを掲げているのを見て幸せな気持ちに包まれた」と 安堵あんど にも近い表情を見せた。本番に向けては「目標にしてきた『滋賀一』には当然県の代表という責任がついてくる。滋賀がなめられないように勝ち進む」と力強く話した。

 近江、草津東、野洲と全国での実績がある強豪がそろう滋賀を勝ち抜いた。「三度目の正直」で近江を破り、目標とした「滋賀一」でつかんだ全国大会。いまは、その目標が通過点だと選手たちはわかっている。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 粘りのサッカー 夢つかむ

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