市歴博 防災意識啓発へ作製
大津市の防災や減災の歴史を学んでもらおうと、市歴史博物館(御陵町)が「おおつ災害史かるた」を作製し、同館ホームページで公開している。担当者は「自分の住む街で災害があったことを知るだけで意味がある。またあるかもしれない、という意識を持つきっかけにしてほしい」と話している。
かるたは同館で2023年3~4月に開催した企画展「湖都大津の災害史」の展示内容を基に、50音のうち「を」と「ん」を除いた読み札と絵札の組み合わせを考案。江戸時代に瀬田川の川底にたまった土砂を除去した「川
例えば、「め」の読み札は、「明治二九年 琵琶湖大洪水 琵琶湖が
また、地震被害に関する札もあり、「か」は「寛文の 地震で起こった 葛川の山崩れ」。湖西地域が震源で最大震度6以上を記録したとされる寛文近江・若狭地震(1662年)のことで、明治時代の地籍図にも同地震による山崩れの跡が描かれており、被害の大きさがうかがえる。
かるたは、同館ホームページからPDF版を無料ダウンロードできる。