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大津の災害 かるたで学ぶ

大津の災害 かるたで学ぶ

市歴博 防災意識啓発へ作製

大津の災害 かるたで学ぶ
大津市の災害史が学べるかるた(大津市で)

 大津市の防災や減災の歴史を学んでもらおうと、市歴史博物館(御陵町)が「おおつ災害史かるた」を作製し、同館ホームページで公開している。担当者は「自分の住む街で災害があったことを知るだけで意味がある。またあるかもしれない、という意識を持つきっかけにしてほしい」と話している。

 かるたは同館で2023年3~4月に開催した企画展「湖都大津の災害史」の展示内容を基に、50音のうち「を」と「ん」を除いた読み札と絵札の組み合わせを考案。江戸時代に瀬田川の川底にたまった土砂を除去した「川 ざら え」や、1905年に南郷 洗堰あらいぜき が完成したことで琵琶湖の洪水被害が減ったことなど、大津の水害にまつわる歴史を紹介している。

 例えば、「め」の読み札は、「明治二九年 琵琶湖大洪水 琵琶湖が あふ れた 屋根へ逃げろ」。1896年9月に大雨で琵琶湖全域で洪水被害が発生したことを取り上げ、絵札には、現在の大津市浜大津近辺で撮影された、水害の影響で人々が屋根に上がって作業している写真を採用している。この洪水では、琵琶湖の水位は歴代最高のプラス3・76メートルを記録。死者・行方不明者34人、家屋流失は1749戸に上り、通常の水位に戻ったのは2か月後だったという。

 また、地震被害に関する札もあり、「か」は「寛文の 地震で起こった 葛川の山崩れ」。湖西地域が震源で最大震度6以上を記録したとされる寛文近江・若狭地震(1662年)のことで、明治時代の地籍図にも同地震による山崩れの跡が描かれており、被害の大きさがうかがえる。

 かるたは、同館ホームページからPDF版を無料ダウンロードできる。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 大津の災害 かるたで学ぶ

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