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キッチンカーで笑顔の輪

キッチンカーで笑顔の輪

トヨタ販売会社 日野の団体に寄贈

子ども食堂拡大 人つなぐ場に

キッチンカーで笑顔の輪
寄贈されたキッチンカー。側面の扉が開き、商品の受け渡しができる(日野町で)

 日野町で子ども食堂を運営する6団体でつくる「ひのみんなの食堂ネットワーク」に、自動車販売会社「トヨタモビリティ滋賀」(大津市)がキッチンカーを寄贈した。同ネットは、キッチンカーの機動力を生かして子ども食堂の活動を拡大し、運営資金の確保や担い手育成にも役立てたいとしている。(中村総一郎)

 キッチンカーはトラックの荷台部分にシンク、フライヤー、鉄板、冷蔵庫などの 厨房ちゅうぼう 設備を作り付け、発電機を搭載。側面の扉を開ければ、厨房内から料理を渡すことができる。多くの人が集ってほしいとの願いを込めて「パレード」と名付けられ、車体は草津市のイラストレーター村井優紀さんが描いた動物で彩られている。

 同ネットなどによると、町内には無料または低額で食事を提供する子ども食堂が7か所ある。子どもに限らず気軽に訪れることができる居場所づくりを目指しているが、大半が町役場周辺に集中するなど、誰でも参加できる環境ではないのが現状。地域貢献活動を検討していた同社から、町を通じて相談を受けた同ネットがキッチンカーを要望した。

 キッチンカーの導入で今までカバーできなかった地域にも赴くことができるようになり、同ネットでは子ども食堂の活動PRや利用者拡大につなげたい考え。イベントなどへの出店で、売り上げを子ども食堂の運営費に充てることも視野に入れている。

 また、子ども食堂の担い手育成にもキッチンカーを活用することを計画。子ども食堂の新規開設や起業を目指す人に活動を手伝ってもらったり、運転手付きでキッチンカーを貸し出したりすることも検討している。同ネット代表の奥野ふじみさん(50)は「子ども食堂として走らせるだけでなく、子どもや若者に乗ってもらい、将来の目標につながるような体験ができるようにする。日野町の特産品を載せて町外にも赴き、人がつながるキッチンカーにしたい」と意気込んでいる。

 寄贈式は今月19日、町勤労福祉会館前の駐車場で行われた。トヨタモビリティ滋賀の創業者は近江日野商人の5代目だったといい、小澤伸之社長は「創業者の出身地でもあり、地域貢献が大切だとやってきた。機動力を生かしてフル稼働し、子ども食堂の活動が広がるよう願っている」と期待を寄せていた。

 キッチンカーの出店依頼などの問い合わせは、奥野代表(080・3136・2967)。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE キッチンカーで笑顔の輪

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