
県と高島市は今月から、同市朽木地域内を発着する市営バスについて、昼間の運行を予約制(オンデマンド)にする実証事業を始めた。ダイヤに基づく路線運行に代わり、予約時刻に指定された停留所に停車する取り組みで、需要に応じて運行する。利用者低迷と運転手不足を受けた効率化を図るとともに、バス事業を維持する狙いがある。(生田ちひろ)
朽木地域は中山間地域にあたり、市によると、700世帯1385人(9月末現在)が生活する。合併前の旧朽木村時代から村営バスが運行され、今も小中学生の通学や高齢者らの通院などに欠かせない。一方で、朝夕以外は乗客がほとんどおらず、運転手も慢性的に不足している。実証事業では、日中に利用されない区間の運行を減らし、移動時間を短縮するなど運行を効率化することを目指す。
事業では、朽木地域を三つに分け、おおむね午前10時~午後5時台に、予約を受けた区間を運行。エリアは次のように設定している。▽今津西部・朽木北部(上村能家線、横谷木地山線、今津西線)▽朽木南部(針畑線、上村能家線)▽柏宮前坊(柏宮前坊線)。
運賃(大人220円)と乗降場所は変更なく、最寄りの停留所などを指定できる。朝夕は、従来のダイヤ運行を行う。利用前日までにコールセンター(0740・38・2002、平日午前10時~午後4時)に予約する。
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県は2024年度に甲賀市で「公共ライドシェア」を、25年度は国民スポーツ大会に合わせて栗東や愛荘など4市町で「日本版ライドシェア」を運行する実証事業を実施している。
朽木地域の取り組みは、それらに続く事業で、県が地域交通の課題解決に向けたモデル事業への意向を市町に照会して、高島市が応募した。
実証運行は来年2月19日まで。利用した住民や市外の登山客らからは、予約の仕方について「前日まででなく、当日も受け付けてほしい」と使い勝手の改善を求める声が寄せられているという。
市都市政策課は「事業の拡大や縮小も含めて、どんな課題が出るのか見極めていきたい」とし、県交通まちづくり政策課は「他のエリアの運行も見据え、持続可能な地域交通の確保につなげたい」としている。
出典:読売新聞オンライン