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彦根城機運高めるポスター 世界遺産候補推薦受け

彦根城機運高めるポスター 世界遺産候補推薦受け
彦根城機運高めるポスター 世界遺産候補推薦受け
国内候補の推薦決定を伝えるポスターを掲示する市職員ら(彦根市で)

国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産登録を目指す「彦根城」(彦根市)の国内候補の推薦決定から一夜明けた4日、彦根市や県は喜びを共有し、2年後の登録へ向けた機運を高める取り組みを加速させている。(青山大起、田中志歩)

彦根城は日本が世界遺産条約を締結した1992年、推薦を検討する最初の「暫定リスト」にも記載されていた。93年に姫路城(兵庫県姫路市)が世界文化遺産となり、木造の城郭建築として高く評価されたことで、同種の城郭としての推薦は困難を極めた。市と県は2019年度以降、推薦書案を提出するも、これまで4度推薦は見送られてきた。

文化庁の文化審議会世界文化遺産部会は3日、新たな価値として「諸外国に類を見ない江戸時代の大名による統治システムを物証できるものとして顕著な普遍的な価値が認められ得る」と、国内候補に選んだ。

「5度目の正直」を祝おうと、市は早速、彦根城の表門券売所に「国内推薦内定!」と印字されたA1サイズのポスターを掲示。作成した市文化財課彦根城世界遺産登録推進室の三尾次郎室長補佐は「たくさんの人にご覧になってもらい、内定したことを知ってほしい」と笑顔。「市民と一丸となり、28年の(世界遺産)登録を目指してがんばりたい」と気を引き締めた。

その後、彦根城博物館前では市の人気キャラクター「ひこにゃん」が登場。多くの観光客が見守る中、ポスターパネルを掲げてうれしそうに報告した。お世話係を通じて「城主心得として、とてもうれしいです。彦根城の魅力を世界中のみなさんに知ってもらえるよう、ますますがんばります」とコメントした。

京都府福知山市から訪れた会社員、西田建太さん(23)は「推薦は知らなかったので驚いた。城が好きなので、世界遺産に登録されればうれしい」と期待していた。

東京でも発信

彦根城が世界文化遺産の国内候補として推薦が決まったことを受け、東京・日本橋にある情報発信拠点「ここ滋賀」では4日、首都圏での機運を盛り上げようと彦根城特設コーナーと大型記念広告を設置した。10月12日まで。

ここ滋賀は2017年10月に県がJR東京駅から徒歩5~6分の場所に開設。県産品を販売する店舗や近江牛を提供するレストランが入っており、県をPRするイベントも行われている。

彦根城特設コーナーでは、今回新たに作られた高さ15センチほどの彦根城の模型を展示。彦根市の事業者が作った商品や、「ひこにゃん」の菓子やぬいぐるみ、ハンカチなど関連グッズ約25種類を販売している。

また、建物外壁には、彦根城と月をイメージした記念広告(縦約2.7メートル・横約9.3メートル)を掲げ、仕事や観光で行き交う通行人らにアピールする。

10月12日には、ここ滋賀に隣接する屋外スペースで、ひこにゃんとの写真撮影や、クイズラリーなどの企画を行うイベントも予定している。

ここ滋賀の担当者は「世界文化遺産登録に向け、首都圏からも彦根城の魅力を発信しようと、興味を引くコーナーを作った。ぜひ立ち寄ってもらいたい」と話している。

問い合わせはここ滋賀(03・6225・2951)。

出典:読売新聞オンライン


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