琵琶博で剥製展示 200年前甲賀で購入
ドイツ人医師で博物学者のシーボルトが江戸時代に、現在の甲賀市にあたる地域で購入してオランダに送り、新種として認定される基となったトキの

展示は、開館30年記念の企画展「博物館はタイムマシン~魚類学者がみた琵琶湖~」の一環。江戸時代以降の琵琶湖の環境変化を、魚の標本など約230点を展示して考える内容だ。
シーボルトは江戸後期に膨大な動植物標本を収集してオランダのライデン自然史博物館(現・ナチュラリス生物多様性センター)などへ送り、日本の生態系を世界に伝えた。著書「江戸参府紀行」で、1826年に現在の甲賀市土山町大野でトキの剥製を2点購入したと記述。「ここいらの田畑によく姿をみせる」と紹介している。
剥製は新種の特徴を調べるための重要な標本となり、後に「ニッポニア・ニッポン」の学名が付いた。
琵琶湖博物館が、トキ同様にシーボルトが収集し、オランダで保管されていた琵琶湖固有種ゲンゴロウブナなど計4点の標本の貸し出しを依頼した。

この日は開幕式典があり、亀田佳代子館長らがテープカットした。10日に事前学習した同市立大野小の児童らも訪れ、学芸員の説明を受けながら観賞した。

同小5年の男児(11)は家の前の田んぼでシラサギなどを見かけるといい、「同じように、このトキを、200年前の先祖が見ていたかもしれないと思うとわくわくする」と話した。
企画展は11月23日まで。