一部を市文化財に 埋木舎当主保管分

彦根城(彦根市)近くにあり、旧彦根藩主・井伊
寄贈したのは、埋木舎当主で駒沢大名誉教授の大久保治男さん(91)(東京都)。大久保家は代々井伊家に仕えた家臣で、6代目の
寄贈された文書は、当主側近の役割や幕末維新期の井伊家当主の動向などが記され、埋木舎や大久保さんの自宅で保管されていた。
そのうち、直弼が彦根城から淀堤(京都)の鷹場を巡見した際の様子を記した文書「
同博物館の担当者は「寄贈された史料は側近の業務を明らかにし、藩主の動向が見て取れて貴重なものだ」と話している。
大久保さんは2022年にも、約5800点の史料を寄贈。市はそれを含む計約6200点を市指定文化財に選んだ。大久保さんは「研究に役立ててほしい」と話しているという。
問い合わせは同博物館(0749・22・6100)。