大津で開発者講演
薄くて曲げられる次世代の「ペロブスカイト太陽電池」を知ってもらおうと、開発者で桐蔭横浜大特任教授の宮坂力氏(71)が3日、コラボしが21(大津市打出浜)で講演し、県内の製造業関係者ら約140人が耳を傾けた。
ペロブスカイト太陽電池は、政府が2040年までに家庭電力の10%を同電池で賄う目標を掲げ、実用化を後押ししている。宮坂氏は、同電池を開発した功績でノーベル賞の有力候補として名前が挙がっている。
宮坂氏は講演で開発過程について語り、同電池の薄さや発電効率の良さといった強みを力説。「同電池の生産に意欲がある人を一人でも増やしたい」と話した。26年には国産化に向けて新会社を設立し、県内に工場を建設予定という。
素材開発会社「I・S・T」(大津市)の男性(53)は「同電池の展望や課題を感じられた。実用化の流れに協力できれば」と話していた。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 次世代太陽電池 薄く曲げられる