巡行順を決めるくじを引く曳山の責任者(大津市で)
湖国三大祭りの一つ「大津祭」(宵宮10月11日、本祭12日)で
曳山
が進む順番を決める「くじ取り式」が16日、大津市京町の天孫神社であり、「
神功皇后山
」(猟師町)が72年ぶりに一番くじを引き当てた。
式には
裃
姿の各曳山の責任者ら約30人が出席。神事やくじを引く順番を決める「座くじ取り式」のあと本くじ取り式が行われ、慣例で「くじ取らず」として先頭となっている「
西行桜狸山
」(鍛冶屋町)を除く12基の責任者らが、本殿に置かれたくじを一人ずつ引いていった。
その後、舞殿に移ってくじが開封され、神功皇后山の太田豊地さん(71)が「一番」と読み上げると会場は「おおっ……」とどよめきに包まれた。神功皇后山が一番となるのは1953年以来で各曳山の中で最も間隔が空いており、太田さんは「神様にお任せして目に付いたくじを引かせてもらったが、私が生まれて以降一度も一番を引いたことがなく、一番を取らないことが伝統かとも思っていたので驚いた。町全体で大津祭の伝統を守っていくという気概を持ち、本番に向けて取り組んでいきたい」と意気込みを語った。
各曳山町ではこの日以降、お
囃子
の練習が始まり、10月5日には曳山を組み立てる「山建て」が行われる。
3番目以降の巡行順は次の通り。
〈3〉
石橋山
(湊町)〈4〉
龍門滝山
(太間町)〈5〉
殺生石山
(柳町)〈6〉
西王母山
(丸屋町)〈7〉
郭巨山
(後在家町・下小唐崎町)〈8〉
源氏山
(中京町)〈9〉
猩々山
(南保町)〈10〉
月宮殿山
(上京町)〈11〉
西宮蛭子山
(白玉町)〈12〉
孔明祈水山
(中堀町)〈13〉
湯立山
(玉屋町)