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近江鉄道に「お医者さん」 

近江鉄道に「お医者さん」 

ドクターガチャコン 運行へ

客も乗車可能 カメラ・AIで線路検査

近江鉄道に「お医者さん」 
黄色い車体の「ドクターガチャコン」(右)(彦根市で)
運転席から線路を撮影して異常を検知する装置(彦根市で)
運転席から線路を撮影して異常を検知する装置(彦根市で)

 車両の走行時の音から「ガチャコン」の愛称で親しまれている近江鉄道に、線路を検査する黄色い車両が近くデビューする。その名も「ドクターガチャコン」。営業車両も兼ねるので実際に乗車できるのが売りで、新幹線の検査用車両「ドクターイエロー」の人気にあやかって乗客増につなげたい考えだ。(矢野彰)

 近江鉄道は、彦根市や近江八幡市など県東部の33駅(59・5キロ)で営業する。120年以上の歴史があるが、乗客減で1994年度以降赤字が続いており、昨年4月には、県と沿線10市町でつくる「近江鉄道線管理機構」が鉄道設備を保有・管理し、同社が運行する公有民営の「上下分離方式」に移行した。

 長年の経営難もあって同社に検査用車両はなく、線路の点検は社員が歩いて行っている。検査機器の導入には年数百万円必要だが、今後の人手不足も見越して同機構が導入を決めた。

 車両は、同社の親会社「西武鉄道」(埼玉県)から「西武イエロー」と呼ばれる黄色が特徴で1988年製造の「新2000系」2編成(4両)を譲り受けた。運転席には、進行方向と線路を撮影するビデオカメラ2台と、全地球測位システム(GPS)などを組み合わせた検査機器を搭載。走行中に撮影した動画をAI(人工知能)で解析し、線路のゆがみなど異変を見つけ出す。鉄道ファンにも注目してもらおうと、「ドクターガチャコン」と命名した。

 運行開始に向けた検査に合格し次第、営業車両として登場する。客を乗せて走りながら、検査用の動画を撮影する〈二刀流〉での活躍が期待されており、同機構の担当者は「ドクターイエローのように、地元の人にも鉄道ファンにも愛される車両になれば」と話している。

<ドクターイエロー>  正式名称は「新幹線電気軌道総合試験車」。東京―博多間を約10日に1回走行し、電気設備や線路を点検する。ダイヤは非公開で「見ると幸せを呼ぶ」として人気を集める。JR東海の「T4編成」が1月に引退し、今はJR西日本の「T5編成」が走っているが、2027年以降に引退する予定。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 近江鉄道に「お医者さん」 

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