東近江・古墳出土品 29日から公開
国重文の銅鏡や復元かぶと
東近江市の前方後円墳「
雪野山は同市西南に位置し、1989年9月、山頂部に竪穴式石室が見つかった。大阪大の古墳発掘調査団が調べたところ、古墳時代前期(4世紀前半)の古墳であることが判明した。
副葬品は、銅鏡5面、漆製品34点、鉄製品75点、ガラス小玉2点など計218点(国重要文化財)を確認。石室内の保存状態が良く、副葬品の配置やセット関係が分かるため、古墳時代の考古資料の編年研究を進展させたと指摘される。
今回展示するのは、縁の断面が三角形に見える青銅製の大型鏡で背面に神獣などの文様が彫られた「三角縁神獣鏡」3面と、「
小さな鉄板(
特別公開は、文化財保護強調週間(11月1~7日)に合わせ、市制20周年記念事業として開催。会場には、雪野山古墳竪穴式石室の原寸大模型も7年ぶりに登場し、市埋蔵文化財センターの杉浦
11月9日午後1時半からは、講演会「ヤマト政権と雪野山古墳―古代の日本列島はどのようにして『国』へと形づくられていったか?―」があり、発掘調査に参加した福永伸哉・大阪大名誉教授と、史跡指定に携わった
午前10時~午後6時。会期中の休館は月、火曜。問い合わせは市埋蔵文化財センター(0748・42・5011)。