
栗東市長選の投開票から一夜明けた26日、現職を破り、初当選を果たした前県議の 九里 学氏(63)は市役所で当選証書付与式に臨んだ。記者会見では「週1回、市長相談室を開いて市民の声を直接聞きたい」と述べ、選挙戦で掲げた「完全市民派」の姿勢を就任後も貫く意向を示した。初登庁は11月18日となる。(河村真司)
九里氏はこの日午後、市選挙管理委員会から当選証書を手渡された。会見では冒頭、「昨夜は短い時間だったが、よく眠れた。1万1000票もの票を投じてくれた有権者にお礼が言いたい」と笑顔を見せた。
勝因については「よくわからない」としつつ、「期日前投票所近くを遊説すると、『九里さんに入れたよ』と女性や学生から声をかけられた」と振り返った。県議を務めた19年半、JR栗東駅などで週に3回、駅前に立ってきた。「時には『眼鏡を変えたの?』と言われたこともある。駅での触れあいで、身近な存在になっていたのかな」。選挙戦でも、チラシを受け取ってくれる割合が7~8割に上ったといい、今後も「体と時間の許す限り立ちたい」と語った。
重要な施策として、オンデマンド型交通の導入による、交通空白地帯の解消を挙げた。通院や買い物に困る声を選挙期間中に数多く耳にして「最初に取り組まなければならない」と意を強くした。
選挙戦では、市議の大半が相手陣営の応援に回り、就任後の議会運営がスムーズに進むか懸念される。だが、緊張感のある議論が二元代表制の根幹であるとして「全ての会派と謙虚に、等しく話し合いを持ちたい」と強調した。
争点の一つとなった「栗東ホースパーク」では、▽来場者数や収益、運営方法などの根拠▽開園後の運営費――といった部分について「早い段階でしっかりと議論したい」と今年度中をめどに自身の考えを明らかにする意向を示した。
出典:読売新聞オンライン