
滋賀県の草津市長選は11日、告示された。いずれも無所属新人で、前市議の田中詩織氏(47)、前県議の白井幸則氏(64)、前県議の駒井千代氏(53)、僧侶の津田正顕氏(46)の4人が立候補、2016年以来となる選挙戦が幕を開けた。投開票は県議補選同市選挙区(欠員2)と同日の18日。(河村真司、田中志歩、香山優真)
<注>敬称略。氏名、投票日現在の年齢、党派、新旧、当選回数。四角囲みは推薦・支持政党。略歴は、▽現職(元)経歴(前職を含む)▽学歴▽出身地▽住所
田中候補
JR草津駅前で午後1時半から出陣式があり、友人たちがマイクを握って激励した。9月中旬に日本維新の会を離党し、自主投票となったが、党関係者が応援に駆け付けた。その後は、市内を選挙カーで回り、午後5時半から国道沿いで街頭演説を行った。
2030年をピークに、市の人口が減り始めるという推計がある。人口が減少してからではなく、今、投資して草津を選ぶ若者を増やし、これから来る人口減少に備えなければならない。
「ネクスト草津」を掲げ、子育て支援、若者政策、まちづくりに取り組む。待機児童をゼロにし、0~2歳の保育料無償化を段階的に進める。ロクハ公園には屋内遊戯施設を整備する。市職員は残業が多いと感じる。業務効率化を進め、研修や国、他自治体の視察に行き、市民と向き合う時間を作る。
無所属の出馬で組織からの支援は一切受けていない。市民の代表と思って多くの声を聞き、草津市の未来を皆さんと考えながら進めていきたい。
白井候補
午前9時半から草津市草津のJAレーク滋賀草津支店前であった出陣式には、推薦を受ける自民党から上野厚生労働相らが応援に入った。上野厚労相は白井氏の会社経営者としての経歴に触れ、「市が大胆に変わるためには民間の経営感覚が必要だ」と訴えた。
企業経営の視点を取り入れ、限られた資源で最大の効果を生む行政運営を目指す。結果に重点を置き、市民目線のサービスに資源を集中させる。きめ細かな介護サービス、医療の充実で、障害のある人の社会参加、子育てと仕事を両立できる環境づくりをサポートし、暮らし満足度ナンバーワンを目指す。
琵琶湖や草津宿本陣、市立水生植物公園、通勤圏としてのにぎわい、南部の大規模な区画整理や中心市街地の再開発、民間の投資による人口増加など、草津は発展する潜在能力が非常に高い。京都や大阪から流入してこられた皆さん、元々住んでいる市民の声を市政に反映する。未来に夢や希望を持てる活気あふれる草津をつくっていきたい。
駒井候補
午前10時からJR南草津駅前で出発式に臨んだ。市民団体の女性らが「草津に住み続けたいので頑張って」と応援するなか、力強く立候補の決意を述べた。選挙カーで市内を遊説した後、午後3時からはJR草津駅近くの商店街を歩いて支持を訴えた。
草津をもっと魅力的な町にしたい。15年間の県議としての経験を生かし、未来への種まきをみなさんとともに行っていきたい。「人と人がつながり、町を超え、そして世界とつながる」をキーワードに、この草津の魅力を発信したい。
高齢化が進み、多くの方が車を持たない生活をしている。コンパクトな町と言われる草津でも移動が難しいことを、コミュニティーバスを使っている私自身が実感している。公共交通の充実にもしっかりと関わっていきたい。
県議として、世界に羽ばたこうとする若者を応援してきた。草津においても、若者や地域の人たちのチャレンジを支援する「市民ファンド」のような仕組みを作り、小さな一歩を明日につなげていく。
津田候補
届け出を済ませると、約15か所のポスター掲示を自ら行った。午後2時からは副住職を務める光明寺で、支持者ら約30人を前にマイクを握った。選挙カーは使わず、SNSと個人演説会を中心に選挙を戦う。夕方と夜にも個人演説会を開いて政策を訴えた。
まず第一に箱もの行政への疑問がある。造ればいいという考えでは、最初は人が集まっても廃れていく。税金を下げるとか、直接お金を渡すほうが民間の方々への支援になる。
次に未来への投資。進学や就職で、東京や大阪に行った子どもたちが草津に帰ってきてくれるようにしたい。子どもたちに豊かな経験をしてもらい、草津に生まれてよかったと、思ってもらえるようにする。
そして公共バス。多くの人にアンケートをとり、この時間にこの区間に乗りたい、という人が10~20人集まればそこに走らせることができる。
人々が手を取り合って助け合うことに加え、自然を大切にすることが、これからの社会に必要だ。
出典:読売新聞オンライン