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煎茶高騰 好機つかめ

煎茶高騰 好機つかめ

抹茶ブーム 甲賀で最高1キロ18万円

 世界的な抹茶ブームの中、原料となるてん茶に引きずられる形で、煎茶の価格も高騰している。県内最大の茶どころ・甲賀市で1日に行われた新茶の共同販売会初市では、最高値が前年比9倍となる1キロ18万円と史上最高を記録。生産農家にとっては朗報だが、販売店は店頭価格にすぐさま反映するわけにはいかず、頭を悩ませている。(河村真司)

煎茶高騰 好機つかめ
抹茶ブームの中、煎茶の価格も上昇している(甲賀市で)

 4月27日、県内で今季最も早い茶摘みが、甲賀市水口町の茶園で行われた。農事組合法人「グリーンティ土山」の藤村春樹代表によると、てん茶の栽培面積は同法人全体の9割におよび、売り上げでも前年度約6億円のうち98%を占めたという。栽培割合の変化が市場の現状に表れている。

 煎茶価格の上昇は、生産農家にとっては喜びが大きい。重油など資材の値上がりが経営に影響を及ぼしており、藤村代表は「ようやく価格が物価上昇に追いついた」とする一方で、「消費者離れが心配」と顔を曇らせる。

 茶販売店「マルヨシ近江茶」の吉永健治社長は「肌感覚では(市場に出回る)7割が抹茶になった。残りの3割で急須で飲むお茶を作っている状態。今年は仕入れ値が2倍になっているが、販売価格を急に倍にはできない」と消費者への影響を懸念。値上げは10~30%程度に抑えているという。

 それでも「史上最高値」は、日本茶の価値が見直されている証しでもある。「価値に対する正当な評価」と吉永社長。販売店として生き残りをかけて日本茶が注目を集める海外での販路開拓を進めており、5年前の売り上げは全体の1%以下だったのが、前年度は20%を占めるまでになった。国内に向けては「値上がり傾向を受け入れてもらえる新たな提案が必要」と模索する。

ブランド化PRへ市戦略

 この価格高騰を、岩永裕貴市長は「チャンスであることに間違いない」と捉える。市内には土山と朝宮の二つの茶産地があり、山間地特有の朝晩の冷え込みが生み出す香りの強さが特徴の朝宮茶は、宇治茶や狭山茶などと並び「五大銘茶」に数えられる。

 しかし、茶葉は土山も含めて隣接する宇治に運ばれて「宇治茶」として店頭に並ぶケースもある。「コロナ禍では宇治のお茶屋さんに助けてもらったから」(藤村代表)と、注文を断るわけにはいかないのが実情だ。

 「朝宮茶」として全国に一本立ちできる戦略を構築しようと市は今年度の予算に、新たに「甲賀の茶ブランド化研究調査事業」として500万円を計上。5年計画で朝宮茶のブランド化に取り組み始めた。「唯一無二」ともいわれる特有の香りの分析調査などを進め、前面に押し出す方針で、岩永市長は「朝宮茶の知名度はまだ低い。どのようなものをつくっているかアピールしていきたい」としている。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 煎茶高騰 好機つかめ

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