東近江・西田さん 「小房見聞録」出版
東近江市桜川西町の在住で、地元の歴史に詳しい近江酒造顧問の西田善美さん(79)が、同地区の地域史をまとめた「

地名、駅、刀・・・調査や聞き取り
桜川西町は
西田さんら住民有志は1995年6月、「歴史を
連載が25年9月に105回を数えたのを機に、歴史を誘う会の仲間から「本にしたら」と勧められた。西田さんがトピックごとに加筆したり、新たに写真を加えたりして30話に再構成し、同年12月に出版した。
本の見聞録では「近江鉄道『櫻川駅はなかった』」と題し、1900年に桜川駅が開設されるまでの経緯を紹介。1896年、当時の桜川村の有志者総代が地理的な優位性などを理由に、停車場の敷設を求める意見書を同鉄道創立事務所に提出したことなどがきっかけとしている。
ほかに、「備前長船則光作」と伝わり、同地区の子守勝手神社に奉納された名刀が太平洋戦争中に金属類供出で失われたことや、火の見やぐら「警鐘
西田さんは「自分自身でも発見があった。住民の記憶や記録・資料は、今書き留めておかないと少子高齢化などの影響で失われてしまう。将来、次世代にも地域の歴史を知ってもらいたい」と話す。
連載は今も続いており、先月で109回になった。西田さんは「出会いと気付きを信条に、まだまだ書き続ける。数年後には続編を刊行したい」と意欲を見せる。A5判、205ページ。同自治会が市の補助金を活用して300部を発行した。住民へ配布するほか、市内の図書館などに寄贈した。
閲覧などの問い合わせは西田さん(090・5901・5145)。