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次代につなぐ桜川西町史

次代につなぐ桜川西町史

  

東近江・西田さん 「小房見聞録」出版  

 東近江市桜川西町の在住で、地元の歴史に詳しい近江酒造顧問の西田善美さん(79)が、同地区の地域史をまとめた「 小房おぶさ 見聞録 東近江市桜川西町つれづれ史話」を出版した。史料を調べるだけでなく、住民に聞き取りをしたり、現場を歩いたりして身近な出来事を掘りおこした。西田さんは「先人の苦労や努力によって、地域の歴史があることを知ってほしい」と話す。(中村総一郎)

次代につなぐ桜川西町史
「小房見聞録」を出版した西田さん(東近江市で)

地名、駅、刀・・・調査や聞き取り

 

 桜川西町は 佐久良さくら 川北岸にあり、広さは約66・7ヘクタール。現在は263世帯、780人が暮らす。かつては下小房村、桜川村下小房、蒲生町桜川西と呼ばれた。見聞録によると、小房の地名が最初に見られるのは15世紀の神社文書などで、「ススキやガマ(蒲)が群生をしていて、尾っぽのように“ふさふさ”と揺れていたのだろう」と由来を推測する。

 西田さんら住民有志は1995年6月、「歴史を いざな う会」を発足。2014年から毎月1回、桜川西町自治会発行の「さくらがわ新聞」で連載を始めた。タイトルは「語り合った“見聞”と、 あさ りあった“語録”」(西田さん)を合わせて「小房見聞録」とした。

 連載が25年9月に105回を数えたのを機に、歴史を誘う会の仲間から「本にしたら」と勧められた。西田さんがトピックごとに加筆したり、新たに写真を加えたりして30話に再構成し、同年12月に出版した。

 本の見聞録では「近江鉄道『櫻川駅はなかった』」と題し、1900年に桜川駅が開設されるまでの経緯を紹介。1896年、当時の桜川村の有志者総代が地理的な優位性などを理由に、停車場の敷設を求める意見書を同鉄道創立事務所に提出したことなどがきっかけとしている。

 ほかに、「備前長船則光作」と伝わり、同地区の子守勝手神社に奉納された名刀が太平洋戦争中に金属類供出で失われたことや、火の見やぐら「警鐘 だい 」(高さ12メートル)が村の有志の寄付により1946年に計画から5か月で完成したことなども記した。

 西田さんは「自分自身でも発見があった。住民の記憶や記録・資料は、今書き留めておかないと少子高齢化などの影響で失われてしまう。将来、次世代にも地域の歴史を知ってもらいたい」と話す。

 連載は今も続いており、先月で109回になった。西田さんは「出会いと気付きを信条に、まだまだ書き続ける。数年後には続編を刊行したい」と意欲を見せる。A5判、205ページ。同自治会が市の補助金を活用して300部を発行した。住民へ配布するほか、市内の図書館などに寄贈した。

 閲覧などの問い合わせは西田さん(090・5901・5145)。

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[紹介元] YOMIURI ONLINE 次代につなぐ桜川西町史

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