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列なす曳山 秋の華 <大津祭・本祭>

列なす曳山 秋の華 <大津祭・本祭>
列なす曳山 秋の華 <大津祭・本祭>
巡行の途中で中央大通りに並んだ曳山(大津市で)

 湖国三大祭りの一つで、国の重要無形民俗文化財に指定されている「大津祭」の本祭が12日営まれ、大津市中心部では13基の豪華 絢爛けんらん曳山ひきやま がお 囃子はやし とともに巡り、町内はにぎやかな雰囲気に包まれた。(香山優真)

 曳山は午前9時半頃、慣例で先頭となっている「 西行桜狸山さいぎょうざくらたぬきやま 」(鍛冶屋町)が同市京町の天孫神社前を出発。72年ぶりに「一番くじ」を引き当てた「 神功皇后山じんぐうこうごうやま 」(猟師町)が続いた。神功山保存会の福知義久会長(62)は「一番」での巡行を「見える景色が全然違う」と喜んでいた。

 巡行中には、25か所で曳山を止めてからくりを動かす「 所望しょうもん 」があった。滝を登るコイのからくりが人気の「 龍門滝山りゅうもんたきやま 」(太間町)は、由来となった故事「登竜門」の登場人物をかたどった人形を修理してから初の披露となり、責任者の松田征也さん(64)は「人形が動くことで登竜門の故事が伝わりやすくなった」と胸を張った。

 所望の後には、曳山の上から厄よけのちまきがまかれ、多くの見物人たちが「こっちに投げて」と手を伸ばしていた。愛知県から来た小学1年の女児(6)は見事にキャッチして「3個目!」と大喜びしていた。

 巡行路沿いに住む人たちは自宅の2階から見るのが恒例といい、親戚や友人で集まって<特等席>から見物していた。大津市生まれで巡行を長年見守ってきた松田久子さん(99)は「お囃子が心に刻まれている」といい、孫やひ孫ら4世代で年に1度の祭りを楽しんでいた。

 外国人観光客の姿も目立った。イスラエル人女性(30)は「京都を旅行中に大津祭の存在を知り、見に来た。とても楽しい祭りで、初めて訪れたけど、滋賀が好きになった」と、ちまきを片手に笑顔を見せた。

 大津祭曳山連盟によると、来場者数は昨年と同じで、前日の 宵宮よみや に約4万5000人、本祭には約13万5000人が訪れたという。

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