「瑞風」来春から 名建築や文化財 鑑賞
JR西日本は、豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」が琵琶湖を1周する新コースを発表した。来年春から運行し、木ノ本駅(長浜市)か近江八幡駅(近江八幡市)に立ち寄って湖北の観音信仰や米国出身の建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズが手がけた建築に触れる観光体験や、県産食材を用いた食事も提供される。
瑞風は2017年6月から運行が始まり、京都駅発か下関駅発で山陰、山陽地方を1、2泊で巡る5コースがある。今回は初めて二つのコースを見直し、「びわ湖周遊・せとうちコース」(上り、下り)とした。
京都駅発の下りは1日目に木ノ本駅に停車。渡岸寺観音堂の十一面観音立像(国宝)や、赤後寺の千手観音立像(重要文化財)を拝観する。下関駅発の上りでは2日目に近江八幡駅で下車。ハイド記念館やヴォーリズ記念館、たねやグループの旗艦店「ラ コリーナ近江八幡」などを訪れる。
車内の食事を監修する「食の
県公館で5月30日に記者会見したJR西の財剛啓・京滋支社長は、コース選定の理由を「琵琶湖を鉄道で1周できるのが大きい。琵琶湖だけでなく美しい山々も堪能できる」と説明。三日月知事は「あこがれの列車が琵琶湖の周りを走るのはワクワクする。乗客と住民の交流が生まれたらいいし、最大限のおもてなしの心で迎えたい」と話した。