きょう、バイオ大で高校生軽音フェス
長浜市で、若者を中心に音楽を通じて、まちに元気を吹き込む動きが加速している。14日には、長浜バイオ大(田村町)で高校生の軽音フェスが計画され、出演する高校生たちは「音楽でまちを盛り上げたい」と意気込んでいる。(清家俊生)
「みんな楽しく人生豊かに」

14日の音楽イベントは「けいおんストリートLIVE at 長浜バイオ大」。大津市などで毎年行われている「けいおんストリートLive」の湖北版で、長浜では昨年に続く2回目の開催となる。今回は地元の長浜農業高や近江高、大津清陵高などの軽音部に加え、軽音部がない高校の生徒らもあわせて計9校24組が出演する。
けいおんストリートは2012年、「JR大津駅前社会実験野外Live」として始まった。県が事務局を務め、にぎわいが減っていた大津駅前での野外ライブの様子を、当時は珍しい動画で生配信するなど注目を集めた。その後、名称を変更し、定期的に行われている。25年7月の大阪・関西万博の「滋賀県デイ」では、「けいおんストリート」が県代表となり、高校生がステージでライブを繰り広げた。
「湖北でも音楽で街を変えたい」。昨春、イベントの仕掛け人で初回からサポートする地域音楽コーディネーター、村田良さん(65)らに開催を持ちかけたのは、長浜市出身の元メジャーアーティストや地元高校生たちだった。大津清陵の軽音楽部指導員でもある村田さんは二つ返事で快諾。昨年6月の前回イベントは長浜バイオ大で約500人を集め、成功に終わった。
昨年も出演したバンド「狂音HarmoNiKs」のギター・西岡逢音さん(16)(長浜北2年)は「(イベントをやっても)『どうせ無理だろう』と言ってくる人たちにこそ音楽を伝えたい。音が響けば分かってもらえると信じている」と話す。
過去に出演した「OB・OG」もバックアップする。長浜市の地方公務員、田中杏奈さん(27)は昨年、機材のセッティングなどを手伝った。「将来は市の中心市街地での恒例イベントになってほしい。私が支えてもらったように、サポートしていきたい」と話す。
バンド「YOSEATSUME」で出演する彦根翔西館3年、城貝ゆめ乃さん(18)は「音楽を聴いて、みんなが楽しくなるようになれば、きっと人生は豊かになる。そんな演奏をしたい」と語る。
村田さんは「軽音ライブを使った取り組みは、未来の理想的な社会を目指すための種まきだ」と力を込める。「参加した高校生が、街の社会的課題を知り、大人になっても課題について考え、それぞれの立場で活動してくれることを願っている」と思いを託す。
ライブハウス20日オープン
長浜市では、市出身のバンドマンが運営する本格的なライブハウスが20日、JR長浜駅前にオープンする。市内には長年、ライブハウスがなく、長浜を拠点にする軽音部の生徒らは彦根や大津に出向いていた。

ライブハウスは「106sHOUSE(トムズハウス)」。キャプテン(代表)の傍島純平さん(41)=写真=は高校卒業から約20年、大阪を拠点にバンド活動し、全国ツアーも行った。
20年11月に長浜にUターン。「音楽で故郷に恩返しをする」と決意し、約5年間、トラック運転手で資金を貯めながら開店を準備してきた。駅前の好立地で、7月にはハンバーガー店も併設する。傍島さんは「防音設備にお金をかけた。若い子が楽しめ、市内外から多くの人が集まる場所にしたい」と話している。