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彦根藩史料1300点 市に寄贈 

彦根藩史料1300点 市に寄贈 

一部を市文化財に 埋木舎当主保管分

彦根藩史料1300点 市に寄贈 
井伊直弼が京都に向かう道中の村などが記された「御鷹場御巡見并御道筋御休泊御小休附」=彦根市提供

 彦根城(彦根市)近くにあり、旧彦根藩主・井伊 直弼なおすけ が青年時代を過ごした屋敷「 埋木舎うもれぎのや 」(国特別史跡)などで保管されていた江戸時代の史料約1300点が、市に寄贈された。市は一部を市指定文化財とし、市内の彦根城博物館で来年1月13日まで特集展示している。

 寄贈したのは、埋木舎当主で駒沢大名誉教授の大久保治男さん(91)(東京都)。大久保家は代々井伊家に仕えた家臣で、6代目の 員好かずよし は、藩から焼却処分を命じられた直弼の関連文書を明治時代半ばまでひそかに守ったことで知られる。

 寄贈された文書は、当主側近の役割や幕末維新期の井伊家当主の動向などが記され、埋木舎や大久保さんの自宅で保管されていた。

 そのうち、直弼が彦根城から淀堤(京都)の鷹場を巡見した際の様子を記した文書「 御鷹場御巡見おたかばごじゅんけん并御道筋御休泊御小休附ならびにおんみちすじごきゅうはくごしょうきゅうづけ 」(嘉永7年・1854年)は、直弼が通過した村が書かれ、宿泊や休憩した場所には●や△などの印が付けられている。

 同博物館の担当者は「寄贈された史料は側近の業務を明らかにし、藩主の動向が見て取れて貴重なものだ」と話している。

 大久保さんは2022年にも、約5800点の史料を寄贈。市はそれを含む計約6200点を市指定文化財に選んだ。大久保さんは「研究に役立ててほしい」と話しているという。

 問い合わせは同博物館(0749・22・6100)。

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