お問い合わせ 購読のお申し込み 販売店検索

ちま吉ゲーム 大津祭PR 成安造形大生

ちま吉ゲーム 大津祭PR 成安造形大生

ダークちま吉 「ちま玉」で倒せ

 湖国三大祭りの一つ「大津祭」(宵宮10月11日、本祭12日)に興味を持ってもらおうと、大津祭曳山連盟の公式キャラクター「ちま吉」を活用した射的型のアクション系ボードゲームを、成安造形大の学生が考案した。ゲームは9月13、14両日に大津市内で行われる「びわ湖大津ビワコイ祭り」で披露される予定で、学生たちは「子どもの目を引くよう工夫を凝らした。たくさんの人に参加してもらいたい」と呼びかけている。(角川哲朗)

13、14日「ビワコイ祭り」で披露

ちま吉ゲーム 大津祭PR 成安造形大生
成安造形大の学生が作った、ちま吉を活用したアクション系ボードゲーム(大津市で)
仕上げ作業に取りかかる(左から)桝井さん、祖父江さん、谷口さん(大津市で)
仕上げ作業に取りかかる(左から)桝井さん、祖父江さん、谷口さん(大津市で)

 「ちま吉」は、若い世代に大津祭に関心をもってもらおうと2007年に大津商工会議所の企画で同大学の学生が考案。厄よけのちまきが集まって生まれた「ちまきの精霊」という設定だ。

 ゲームは穴あきボードにボールを投げ入れるもので、「厄よけちまきの力が込められた『ちま玉』(ボール)で、悪霊『ダークちま吉』を倒す」という設定。ダークちま吉は「厄よけちまきによって、行き場を失った災いの暗雲から生まれた」というストーリーを持っている。

 同大空間デザイン領域4年の桝井伶汰さん(21)、美術領域2年の谷口千洋さん(19)、祖父江優成さん(20)の3人が、祭りの模擬店の出し物などから着想を得て企画、制作した。

 同大では毎年、大津祭のPRイベントを企画しているが、折り紙やお面づくりなど座って行う作業が多かったため、「今年は体を動かすようなイベントを」と、4月から構想を練り始めた。「ちま玉」も、同連盟などと協議を重ねて考案しており、桝井さんは「相手の思いをくみ取って作り上げるプロセスが勉強になった」と話す。

 ボードはベニヤ板製で高さ約1・8メートル、幅約2・7メートル。メインのダークちま吉を大きく描き、サブキャラクターの赤鬼、青鬼を周囲に配置。子どもが楽しめるよう、悪役ながらもかわいさを追求した。ボールが入る穴を9か所作るため、絵と穴のバランスに苦心したという。赤鬼の顔はおにぎりをイメージするなど、子どもへの細かい配慮を重ねた。

 祖父江さんは「地域の活動と関われて楽しい。ストーリーも含めて良い作品に仕上がった」と自信を見せ、谷口さんは「3人で知恵を出し合って協力することで勉強になった。どのように遊んでもらえるのか、反応を見るのが楽しみ」と話す。

 大津湖岸なぎさ公園おまつり広場などで開かれるビワコイ祭りの会場に設置される。対象は中学生以下で、無料。利用者には、同大が大津祭で開設する「ちま吉センター」で、ちま吉グッズと交換できるチケットを配る。

 企画に関わった同大の田中真一郎教授は「子どもたちに大津祭に来てもらい、祭りの雰囲気を味わってもらうことで、祭りを盛り上げ、後世へ伝えることにも貢献出来れば」と期待している。

滋賀の最新ニュースと話題

関連記事

滋賀県読売会とは

滋賀県で発行部数No.1の読売新聞!
私たちは読売新聞の販売を通じて地域社会に貢献いたします。

新聞に関するお問い合わせは各販売店までご連絡してください。


各販売店とも通常10:00 ~ 17:00
※日祝定休日です。
詳細は各YCまでご連絡ください。


お問い合わせはこちら 滋賀県のYC紹介
RETURN TOP
タイトル タイトル