延暦寺「法華総持院東塔」 特別公開


天台宗総本山・比叡山延暦寺(大津市)で、「法華総持院東塔」の内部が4年ぶりに特別公開されている。「横川中堂」内陣拝観とともに24日まで実施されており、境内は多くの参拝客でにぎわっている。
法華総持院東塔は、最澄が国の安泰を願って比叡山など国内6か所に建立を計画した、法華経を収める宝塔の中心となる建物。織田信長による焼き打ちで焼失し1980年に再建された。内部は色鮮やかな仏画などで装飾されており、公開は2021年以来。
仏像巡りが趣味という京都市の小学4年生の女児(10)は「仏像のりりしさや落ち着いた雰囲気が好き。今までで一番素敵で、特別公開に来られて幸運です」と話していた。
横川中堂の内陣は、紅葉の時期に合わせて毎年拝観を行っている。最澄の弟子で、天台宗の基礎を固めた慈覚大師
紅葉は今月下旬まで楽しめる見込み。特別公開は公益財団法人「京都古文化保存協会」の主催で、巡拝料のほか特別拝観料(1000円、中高生500円)が必要。14日は休止。内陣拝観は無料。問い合わせは、延暦寺参拝部(077・578・0521)。
[紹介元] YOMIURI ONLINE 紅葉に負けぬ色彩美