あすから 「桃山文化間近に感じて」
大津市坂本の天台真盛宗総本山・西教寺は、大型連休に合わせて25日~5月10日、桃山時代の「客殿」(重要文化財)の内部を初めて一般公開する。23日は内覧会があり、ふすまに描かれた花鳥画などが紹介された。同寺は「桃山文化を間近に感じてもらえたら」としている。(斎藤孔成)

同寺は、戦国武将・明智光秀の

内部のふすまや杉戸などには、鶴やボタンの花、虎など、狩野派の絵師によるとされる障壁画が描かれている。同寺が「天下人が座するにふさわしい」とする「上座の間」もこの日に限り入室でき、中国の皇帝の姿を描いた「帝鑑図」が間近で披露された。一般公開では、隣接する「花鳥の間」から鑑賞できる。また「鶴の間」には、本徳寺(大阪府岸和田市)が所蔵する明智光秀の肖像画が展示される。

西教寺によると、客殿は寺でも重要な法要などでしか使われておらず、管理上の問題からこれまで内部は公開していなかった。大津市在住の作家今村翔吾さんの小説を映像化した動画配信大手ネットフリックスの時代劇「イクサガミ」の制作にあたり、初めて内部での撮影を許可したという。西教寺の前阪良樹・主事は「皆さんと重要文化財を共有し、一緒に将来につなげたいという思いで今回、一般公開することにした」と話した。

同寺の拝観時間は午前9時~午後5時で、拝観料が必要。紅葉シーズンにも客殿内部の公開が予定されている。