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ノートは余裕を持って書け―高学歴芸人ロザンに社会人の勉強法を聞いてみた

2009年12月 3日

高学歴コンビ「ロザン」。クイズ番組に出演したり、大学ノートを開発したりと、さまざまな分野で高学歴を生かしている。日々勉強が欠かせない彼らは一体どんな勉強をしているのか?


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 おバカ、雑学王、高学歴――。最近、クイズ番組などで知識を披露する芸能人をよく見かけるようになった。特にお笑いコンビ「ロザン」の菅広文(すが・ひろふみ)さんと宇治原史規(うじはら・ふみのり)さんは、ともに国公立大学に進学した"高学歴芸人"として有名だ。クイズ番組に出演したり、ナカバヤシと大学ノートを共同開発するなど、さまざまな分野で高学歴を生かしている。


 2人が芸人になるまでを描いた小説『京大芸人』が10万部を突破し、先月第2弾となる『京大少年』を出版するなど、菅さんは文筆活動でも忙しい。そんな多才な彼らの仕事術や勉強法などを聞いた。


高学歴芸人の勉強法


 "高学歴芸人"と呼ばれるだけに、日々の勉強も欠かせない彼ら。どんな勉強をしているのかを尋ねてみた。


 「ものを知ることで視野が広がり、人との話題も増える」。だから宇治原さんは新聞で情報を得たり、分からないことはネットなどで徹底的に調べるという。「新聞は最低3紙を読み比べしています。新聞は質のいい教材だから」。賛成意見もあれば反対意見もある。そのニュースをどう考えたらいいのか、1紙だけでは分からないから読み比べるのだという。特にオススメは社説。「社説を書く人は新聞社の一番文章がうまい人だと思うから」(宇治原さん)


 菅さんも新聞を活用する。本の執筆のほか、漫才のネタ作りを担当する管さんにとって、"書く"ということの勉強にもなるからだ。「文章を書くに当たって意識したことは読みやすさ。そのために構成するまでにどうするか悩みに悩み、『京大少年』の執筆には4カ月を費やしました」(管さん)


 菅さんはネタ作りや書籍の構想は、ノートに書いて「Let'snote」で清書をする。『京大少年』を執筆していたときは、「Let'snote」は毎日持ち歩いていたそうだ。


 宇治原さんは、テレビ番組の企画で挑戦している漢字検定の勉強でノートを頻繁に活用する。大学受験のときからノートは、「余裕をもって書く」「ペンは何色も使わない」を心掛けているとか。「1ページにぎっしり書いたり、何色ものマーカーでチェックしたりしてしまうと、覚えづらい。ペンはなるべく単色。使っても赤ぐらいですね」(宇治原さん)


●ロザンは「ありがとう」でできている?


 高校時代にすでに「芸人」になると決めていた2人。彼らは進学を選んだ。理由は「高学歴が話題になる」と思ったからという。つまり、芸人になるために進学したのだ。宇治原さんは京都大学法学部を受験、見事に現役で合格した。1年浪人し大阪府立大学経済学部に入学した菅さんを待って、2人は晴れてコンビを結成した。芸人となり高校の同級生から、仕事のパートナーとなった。


 結成当初、菅さんが宇治原さんの言動で気になっていたことが1つあった。宇治原さんには、「とりあえずやってみよう」が通じなかったそうだ。何をするにも「何々だから」という説明をほしがるというもの。相手が何をしたいのかを考えたり、自分がその行動によってどう見られているのかを気にしない、ある意味 "うっとおしい人間"だった。今では、相方がなぜそれをしたいのかがなんとなく分かるようになってきたと宇治原さん。「(芸能界は)人にどう見られているのか、より考えなきゃいけない仕事。リハビリになりました(笑)。今は(宇治原さんののことを)うっとうしいと思う人がへっていったんじゃないかな」(宇治原さん)


 コンビ結成から13年がたったが、意外にも友達のときの付き合い方とさほど変わらないという。今でもお互いの誕生日にはそれぞれプレゼントを用意するほど仲がいい。そのコツは「おはよう」「ありがとう」などのあいさつにある。「親しき仲にも礼儀あり。これは大事ですね」と菅さん。「例えば何かを借りて『ありがとう』と言う。これは欠かさない」(宇治原さん)。当たり前のことのように思えるが、これが仕事のパートナーとしても、友人としてもいい関係を作るコツのようだ。


●先輩、後輩とどう付き合うか


 相方との付き合いもそうだが、年齢関係なくさまざまな出会いのある芸能界。先輩、後輩とどのようにコミュニケーションをとっているのか。


 菅さんの仕事術は"先輩の話をよく聞く"こと。「例えば『あの企画どうやりましたか?』って。人は素直に聞けば教えてくれる。そしてそれを実践したときに助けてくれるんです」(菅さん)。そして先輩からもらったアドバイスは後輩にも伝える。「(島田)紳助さんはこう言ってたぞ! なんて」(菅さん)。


 一方、宇治原さんは人との付き合うコツを次のように話す。「相手のいいところを探したり、理由もなく好きなんだと自己暗示にかけることを意識しています。それに人って『好き』って言われたら好きになるもんじゃないですか?」


 筆者が取材中使っていたポメラに興味津々だった菅さん。「え、タイピングに小指使うんですか?」「この本だったらどれくらいでタイピングできます?」などかなり勉強熱心で、逆にこちらがインタビューされてしまった......。「(宇治原さんから)勉強には誕生日にもらった電子辞書も活用していますよ(笑)」と管さん。宇治原さんから「本当に使ってるのかよ」とツッコミが入り、芸人としての勉強(?)も忘れていない......。高学歴芸人の勉強法とコミュニケーション法、参考になっただろうか。【塙恵子】


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